透析で主に使う抗凝固薬まとめ

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抗凝固薬

透析で使用される主な抗凝固薬をまとめました。血液透析では、血液を体外に取り出すため、そのままでは血液が固まってしまいます。そうならないようにするのが抗凝固薬です。

ヘパリン

  1. ヘパリンは血液透析を始めとして最も一般的に用いられる薬剤です!牛の肺や豚の腸から抽出されています。
  2. 半減期は約1時間程度で出血傾向のある患者さんには使用できません
  3. ヘパリンには脂肪を分解する作用がある。長期使用する場合は脂質異常症(心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化性疾患のリスク)に注意する必要がある。
  4. 副作用には皮膚掻痒、アレルギー、骨粗鬆症、脂質異常症、血小板減少症などがある。

低分子ヘパリン

  1. ヘパリンの分子量が15000程度であるのに対して低分子ヘパリンは6000程度の製剤
  2. 半減期はヘパリンの2倍と長い(2~4時間)
  3. 出血傾向のある患者に使用する※ヘパリンよりも出血リスクが低い

メチル酸ナファモスタット(フサン)

  1. 強力なセリン分解酵素阻害薬
  2. 減期が約8分と極端に短い
  3. 出血病変のある患者にもより安全に使用できる

アルガトロバン

  1. アンチトロンビンが欠乏し、ヘパリンや低分子ヘパリンが効かない患者にも十分な作用が期待できる。
  2. 半減期約30分
  3. ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の患者に対し国内で唯一承認されている抗凝固薬

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