バスキュラーアクセス(VA)特徴
人工透析(HD)で使用されるVAには主に4種類(AVF,AVG,表在化動脈,カテーテル)あります。それぞれ特徴を比較していきます。
自己血管内シャント AVF
- 開存期間:最も長い
- 感染発生率:低い
- 心臓への負担:ややある
- 使用開始時期:術後2週間程度
- 接続:ときに穿刺困難あり
- 合併症:静脈高血圧、穿刺痛、スチール症候群
人工血管内シャント AVG
- 開存期間:やや低め
- 感染発生率:やや高い
- 心臓への負担:AVFよりは大きい
- 使用開始時期:術後2週間程度
- 接続:穿刺困難はほぼなし(主観ではAVFよりは少ない感じ)
- 合併症:静脈高血圧、穿刺痛、スチール症候群
表在化動脈
- 開存期間:やや低い
- 感染発生率:低い
- 心臓への負担:ない(元々ある動脈を使用しているため、血流増大による心負荷はない)
- 使用開始時期:術後2~4週間程度
- 接続:穿刺リスクがダントツで高い(穿刺失敗後のフォローも難しい)
- 合併症:動脈閉塞、穿刺痛
長期留置カテーテル
- 開存期間:最も短い
- 感染発生率:ダントツで高い
- 心臓への負担:右内頸静脈から直接カテーテルを挿入するため負担はない
- 使用開始時期:即座に使用可能
- 接続:穿刺によるトラブルや痛みがないので容易
- 合併症:中心静脈血栓閉塞、血栓閉塞
その他(一時的なVA)
- 直接動脈穿刺法
- 非カフ型カテーテル
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