バスキュラーアクセス要点

シャント関連

バスキュラーアクセス(VA)特徴

人工透析(HD)で使用されるVAには主に4種類(AVF,AVG,表在化動脈,カテーテル)あります。それぞれ特徴を比較していきます。

自己血管内シャント AVF

  1. 開存期間:最も長い
  2. 感染発生率:低い
  3. 心臓への負担:ややある
  4. 使用開始時期:術後2週間程度
  5. 接続:ときに穿刺困難あり
  6. 合併症:静脈高血圧、穿刺痛、スチール症候群

人工血管内シャント AVG

  1. 開存期間:やや低め
  2. 感染発生率:やや高い
  3. 心臓への負担:AVFよりは大きい
  4. 使用開始時期:術後2週間程度
  5. 接続:穿刺困難はほぼなし(主観ではAVFよりは少ない感じ)
  6. 合併症:静脈高血圧、穿刺痛、スチール症候群

表在化動脈

  1. 開存期間:やや低い
  2. 感染発生率:低い
  3. 心臓への負担:ない(元々ある動脈を使用しているため、血流増大による心負荷はない)
  4. 使用開始時期:術後2~4週間程度
  5. 接続:穿刺リスクがダントツで高い(穿刺失敗後のフォローも難しい)
  6. 合併症:動脈閉塞、穿刺痛

長期留置カテーテル

  1. 開存期間:最も短い
  2. 感染発生率:ダントツで高い
  3. 心臓への負担:右内頸静脈から直接カテーテルを挿入するため負担はない
  4. 使用開始時期:即座に使用可能
  5. 接続:穿刺によるトラブルや痛みがないので容易
  6. 合併症:中心静脈血栓閉塞、血栓閉塞

その他(一時的なVA)

  1. 直接動脈穿刺法
  2. 非カフ型カテーテル

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